旭川市議会 > 2020-02-27 >
02月27日-03号

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  1. 旭川市議会 2020-02-27
    02月27日-03号


    取得元: 旭川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    令和2年 第1回定例会               平令和2年 第1回定例               旭川市議会会議録 第3号――――――――――――――――――――――●令和2年2月27日(木曜日)         開議 午前10時15分         散会 午前11時47分――――――――――――――――――――――●出席議員(34名)        1番  ひ ぐ ま  と し お        2番  上  野  和  幸        3番  佐  藤  さ だ お        4番  横  山  啓  一        5番  金  谷  美 奈 子        6番  江  川  あ  や        7番  塩  尻  英  明        8番  宮  崎  ア カ ネ        9番  髙  橋  紀  博       10番  高  木  ひろたか       11番  中  野  ひろゆき       12番  菅  原  範  明       13番  林     祐  作       14番  木  下  雅  之       15番  ま じ ま  隆  英       16番  石  川  厚  子       17番  品  田  と き え       18番  松  田  ひ ろ し       19番  高  花  え い こ       20番  も ん ま  節  子       21番  松  田  た く や       22番  上  村  ゆ う じ       23番  福  居  秀  雄       24番  安  田  佳  正       25番  小  松  あ き ら       26番  能 登 谷     繁       27番  高  見  一  典       28番  白  鳥  秀  樹       29番  中  川  明  雄       30番  中  村  のりゆき       31番  室  井  安  雄       32番  宮  本     儔       33番  え び な  信  幸       34番  杉  山  允  孝――――――――――――――――――――――●説 明 員  市長             西 川 将 人  副市長            表   憲 章  副市長            赤 岡 昌 弘  総合政策部長         佐 藤 幸 輝  地域振興部長         菅 野 直 行  総務部長           野 﨑 幸 宏  総務部行政改革担当部長    向 井 泰 子  防災安全部長         中 農   潔  税務部長           山 口 浩 一  市民生活部長         和 田 英 邦  福祉保険部長         稲 田 俊 幸  福祉保険部保険制度担当部長  金 澤 匡 貢  環境部長           高 田 敏 和  経済部長           品 田 幸 利  観光スポーツ交流部長     三 宅 智 彦  農政部長           新 野 康 二  建築部長           太 田 誠 二  土木部長           熊 谷 好 規  消防長            吉 野 良 一  教育長            黒 蕨 真 一  社会教育部長         大 鷹   明  水道事業管理者        木 口 信 正  上下水道部長         富 岡 賢 司  病院事業管理者        青 木 秀 俊  市立旭川病院事務局長     浅 利   豪  監査委員           田 澤 清 一  監査事務局長         髙 橋 いづみ――――――――――――――――――――――●事務局出席職員  局長             林   徳 一  議事調査課長         平 尾 正 広  議事調査課長補佐       梶 山 朋 宏  議事調査課書記        浅 沼 真 希  議事調査課書記        猪 股   啓  議事調査課書記        宮 﨑 希 美  議会総務課主幹        紺 野 恒 義――――――――――――――――――――――●会議録署名議員        7番  塩 尻 英 明        25番  小 松 あきら――――――――――――――――――――――●議事日程日程第1 議案第34号 令和2年度旭川市一般会計予算について日程第1 議案第35号 令和2年度旭川市国民健康保険事業特別会計予算について日程第1 議案第36号 令和2年度旭川市動物園事業特別会計予算について日程第1 議案第37号 令和2年度旭川市公共駐車場事業特別会計予算について日程第1 議案第38号 令和2年度旭川市育英事業特別会計予算について日程第1 議案第39号 令和2年度旭川市介護保険事業特別会計予算について日程第1 議案第40号 令和2年度旭川市母子福祉資金等貸付事業特別会計予算について日程第1 議案第41号 令和2年度旭川市後期高齢者医療事業特別会計予算について日程第1 議案第42号 令和2年度旭川市水道事業会計予算について日程第1 議案第43号 令和2年度旭川市下水道事業会計予算について日程第1 議案第44号 令和2年度旭川市病院事業会計予算について日程第1 議案第45号 旭川市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第46号 旭川圏都市計画事業旭川周辺土地区画整理事業施行条例及び旭川市駅周辺土地区画整理事業償還基金条例を廃止する条例の制定について日程第1 議案第47号 旭川市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第48号 旭川市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第49号 旭川市公営企業の管理者の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第50号 旭川市手数料条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第51号 旭川市水道事業等及び下水道事業の設置等に関する条例及び旭川市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第52号 旭川市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第53号 旭川市無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定について日程第1 議案第54号 旭川市国民健康保険条例等の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第55号 旭川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第56号 旭川市幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第57号 旭川市愛育センター条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第58号 旭川市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第59号 旭川市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第60号 旭川市スポーツ推進条例の制定について日程第1 議案第61号 旭川市21世紀の森施設条例等の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第62号 旭川市公民館条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第63号 旭川市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第64号 旭川市都市公園条例等の一部を改正する条例の制定について日程第1 議案第65号 市立旭川病院看護師等奨学金貸付条例の制定について日程第1 議案第66号 包括外部監査契約の締結について日程第2 議案第67号 市道路線の廃止について日程第3 議案第68号 市道路線の認定について――――――――――――――――――――――●本日の会議に付した事件1.議案第34号 令和2年度旭川市一般会計予算について(提案説明)1.議案第35号 令和2年度旭川市国民健康保険事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第36号 令和2年度旭川市動物園事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第37号 令和2年度旭川市公共駐車場事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第38号 令和2年度旭川市育英事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第39号 令和2年度旭川市介護保険事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第40号 令和2年度旭川市母子福祉資金等貸付事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第41号 令和2年度旭川市後期高齢者医療事業特別会計予算について(提案説明)1.議案第42号 令和2年度旭川市水道事業会計予算について(提案説明)1.議案第43号 令和2年度旭川市下水道事業会計予算について(提案説明)1.議案第44号 令和2年度旭川市病院事業会計予算について(提案説明)1.議案第45号 旭川市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第46号 旭川圏都市計画事業旭川周辺土地区画整理事業施行条例及び旭川市駅周辺土地区画整理事業償還基金条例を廃止する条例の制定について(提案説明)1.議案第47号 旭川市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第48号 旭川市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第49号 旭川市公営企業の管理者の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第50号 旭川市手数料条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第51号 旭川市水道事業等及び下水道事業の設置等に関する条例及び旭川市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第52号 旭川市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第53号 旭川市無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定について(提案説明)1.議案第54号 旭川市国民健康保険条例等の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第55号 旭川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第56号 旭川市幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第57号 旭川市愛育センター条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第58号 旭川市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第59号 旭川市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第60号 旭川市スポーツ推進条例の制定について(提案説明)1.議案第61号 旭川市21世紀の森施設条例等の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第62号 旭川市公民館条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第63号 旭川市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第64号 旭川市都市公園条例等の一部を改正する条例の制定について(提案説明)1.議案第65号 市立旭川病院看護師等奨学金貸付条例の制定について(提案説明)1.議案第66号 包括外部監査契約の締結について(提案説明)1.議案第67号 市道路線の廃止について(提案説明)1.議案第68号 市道路線の認定について(提案説明)1.休会について(決定)――――――――――――――――――――――           開議 午前10時15分―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ただいまから開会いたします。 本日の出席議員は、全員でありますので、これより休会前に引き続き会議を開きます。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 本日の会議録署名議員には、7番塩尻議員、25番小松議員の両議員を指名いたします。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ここで、事務局長から報告をいたします。 ◎議会事務局長(林徳一) 御報告申し上げます。 議事日程について、本日の議事日程は、お手元に御配付申し上げております議事日程表のとおりでありますので、その朗読は省略いたします。 以上。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) それでは、これより本日の議事に入ります。 ここで、お諮りいたします。 この際、日程の一部を変更し、日程第1から日程第3までの議案第34号ないし議案第68号の以上35件を一括して議題とし、提出者の説明を求めることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第1から日程第3までの議案第34号ないし議案第68号の「令和2年度旭川市各会計予算」とこれに関連を有する議案及び単独議案の以上35件を一括して議題といたします。 それでは、これより、市政の方針について、市長の説明を求めます。 西川市長。 ◎市長(西川将人) (登壇) おはようございます。 令和2年第1回定例会の開会に当たり、市政運営についての基本的な考え方を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 初めに、世界で流行しつつある新型コロナウイルス感染症への対応についてであります。 本市においても、2月22日に初めての感染者が確認されて以降、複数の方々の感染が確認されており、市では、健康危機管理対策本部のもと、全庁一丸となって対応しているところであります。引き続き、何よりも市民の命と健康を守ることを最優先に、国や北海道と連携し、医療機関等の方々や市民の皆様にも御協力をいただきながら、迅速に対応してまいります。 昨年、新しい時代、令和が始まりました。30年余り続いた平成の時代は、旭山動物園が国内外から多くの方が訪れる動物園として注目されたことを初め、北彩都あさひかわの整備、旭川空港の拡張など、今日の旭川にとって魅力ある地域資源都市機能の充実が図られました。新時代においても、こうした資源を守り、磨きをかけ、新たな可能性に挑戦し、市民の皆様とともに活力ある旭川をつくり上げていく思いを新たにしたところであります。 昨年10月、本市は、旭川家具を中心に、デザインを生かした商品開発や国際交流など長年の取り組みが評価され、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟が認定されました。また、平成の時代とともに歴史を刻んだ国際家具デザインフェア旭川は、本年6月に11回目の開催を迎えます。これらの機会を追い風に、家具産業や林産業などの地元企業や関係団体と一層の連携を図り、道産材の活用などにより、デザイン性にすぐれた旭川家具の魅力をさらに高め、世界に向けて発信してまいります。また、食品産業など他の産業においても、デザインの視点を取り入れ、商品やサービスの価値を高める取り組みを支援することで、さらなる地域産業の振興と地域経済の活性化を進めてまいります。 北海道内7空港においては、本年から30年にわたる一括民間委託が開始されます。これを契機に、旭川空港が、北海道の中心に位置している地の利を生かして、運営事業者などと連携し、空港間の機能補完や航空ネットワークの充実を推進することで、道北、道央、道東を結ぶかなめとしての機能をさらに高めるとともに、本市を含む圏域の魅力を国内外に発信する拠点としての役割も果たしていかなければなりません。 さらに、本年は、東京オリンピックパラリンピックが開催される年であり、マラソンなどの一部競技は札幌市で開催されます。世界中の競技関係者や観戦者が日本、そして北海道を訪れるこの好機を捉え、本市へのさらなる観光客の誘致を初め、交流人口の増加に向けた効果的な取り組みを進める必要があります。こうした大きなチャンスを生かし、本市の知名度を高め、より多くの人が訪れてみたい、住んでみたいと思ってくださるよう、市民の皆様と一丸となってまちのさらなる飛躍につなげてまいります。 また、人口減少少子高齢化が進む中において、住みなれた地域で安全、安心に暮らし続けることができるよう、子育て環境の充実や、医療、福祉、教育、文化などの都市機能の維持に努めていくとともに、頻発する自然災害などへの対応に向けた取り組みも進めてまいります。 世界では、IoTやAI、ビッグデータなどが牽引する第4次産業革命が進展し、次世代通信規格、いわゆる5Gの運用が開始されるなど、私たちの暮らしに大きな影響を与える技術革新が起きています。国においては、これらの先端技術を産業や生活に取り入れるソサエティ5.0時代の到来に向けて、本年4月から小学校でのプログラミング教育を本格的に開始するなど、論理的な思考力を身につけ、デジタル社会で活躍できる人材の育成を進めています。本市においても、ICT人材の育成を含め、快適な暮らしや働きやすい環境の実現に向けて、先端技術の活用を進めていく必要があります。 一方、我が国における人口減少少子高齢化は急速に進行しており、2019年の推計値では、死亡数が出生数を上回る自然減が50万人を初めて超え、生産年齢人口の減少が続いております。本市においては、自然減だけではなく、市外へ流出する社会減も加わり、人口減少に歯どめがかかっていない状況にあります。特に、若年層の流出などにより、公共交通や除排雪、福祉など都市機能の維持に不可欠な担い手の不足という形で影響が出ています。将来のまちづくりを担う労働力を確保するためにも、若年層の地元定着を促進し、あらゆる世代が生きがいを持って働くことのできる環境づくりを推進していかなければなりません。 将来を担う子どもたちを取り巻く状況については、直近の調査によると、全国の7人に1人の子どもが貧困状態にあるほか、全国の児童相談所における児童虐待相談対応件数が過去最多を更新し、虐待によって、とうとい命が失われるといった痛ましい事件が後を絶ちません。本市においても、世帯の年収が子どもの健康状態や進路に影響を与える傾向にあるほか、児童虐待相談対応件数は直近5年間で約2.4倍に増加しており、子どもたちが健やかに成長できる環境を一層充実させる必要があります。 次に、市政運営の基本的な考え方についてであります。 昨年12月に改定した第8次旭川市総合計画基本計画に基づき、社会経済情勢の変化に対応しながら、人口減少の抑制や魅力的な地域づくりに向けて、引き続き、重点テーマとして定めた「こども」「しごと」「地域」に関する施策を推進するとともに、医療や福祉、環境、防災などの各施策を推進することで、誰もが暮らしやすく持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。 最初に、「こども 生き生き 未来づくり~新時代を生きる子どもたちが明るく成長できるまちづくり~」についてであります。 保育所や放課後児童クラブ待機児童ゼロを維持するため、引き続き、施設整備や保育人材の確保に取り組むとともに、妊娠中や出産後の子育て世帯の負担軽減を図ることで、子育て環境をさらに充実させてまいります。 また、子どもたちがそれぞれの夢や目標を実現できるよう、教育環境を充実してまいります。 市立の児童相談所については、昨年実施した先行市の調査を踏まえ、今後3年から5年での設置に向けて、そのあり方について具体的な検討や関係機関との協議を進めてまいります。 また、旭川大学をベースとした公立大学の設置については、平成28年度以降、検討を重ねてきたところであり、課題等について整理ができたものと考え、旭川大学をベースとした公立大学の設置を目指していきたい旨を表明させていただきました。私としましては、多くの学生が学びたいと思い、地域の活性化につながる魅力的な大学を設置することができるよう準備をしていきたいと決意したところであります。 次に、「しごと 活き活き 賑わいづくり~多くの人が行き交い、安心して働き続けるまちづくり~」についてであります。 雇用環境の充実を図るため、これまで進めてきた企業誘致や若年者の地元定着の促進に係る取り組みを継続するとともに、官民連携による全世代が活躍できる就労環境づくりを進めるほか、デザインの視点を取り入れることで商品の付加価値の向上を図り、地場産品の販路拡大を支援するなど、地域経済の好循環を生み出す取り組みを進めてまいります。 観光分野においては、(仮称)旭川市観光振興条例の制定に向けて関係者等と協議を進めるほか、東京オリンピックパラリンピックの開催に合わせ、海外観光客向けの情報発信を強化してまいります。また、アイヌ文化や豊かな自然環境など、本市や圏域地域資源を生かして、さらなる観光振興を図ってまいります。 次に、「地域 いきいき 温もりづくり~地域の支え合いのもと暮らしの安心を維持するまちづくり~」についてであります。 昨年11月にオープンした緑が丘地域活動センター、グリンパルを初めとする活動拠点の整備や、地域課題の解決に向けた取り組みへの支援を行ってまいりました。今後も、学校、家庭、地域の連携を一層促進するほか、住民同士の支え合いによる除雪体制を整えるなど、人と人とのつながりを大切にした地域づくりに取り組んでまいります。 市民の安全、安心を支える取り組みでは、北海道胆振東部地震でのブラックアウトを教訓に、庁舎に非常用電源を整備しました。本年は、防災拠点としての機能を有する新庁舎の本体工事に着手するほか、大規模自然災害等に備え、防災、減災と復旧、復興に資する施策をまとめた国土強靱化地域計画の策定や、避難所の食料等を確保する旭川市備蓄計画の改定を通じて災害への備えを進めてまいります。 また、除雪体制の維持に欠かせない除雪オペレーター社会福祉施設における介護人材の確保など、市民生活に欠かせない分野の担い手不足を解消するための取り組みをさらに進めてまいります。 昨年、受益と負担の適正化を図るため、公共施設の使用料や行政サービスに係る手数料の改定を行い、本年4月から新料金を適用いたします。今回の改定に伴い、一部の公共施設において、若者の団体が公益的、公共的な活動で利用する場合に減免を行うことにより、若者の地域活動を促進してまいります。 財政状況においては、本市は、地方交付税等に依存した財政構造であり、今後も社会ニーズの多様化、複雑化により行政需要の増加が見込まれる中、平成27年度決算から財政調整基金の取り崩しが続き、平成30年度末の残高は、平成26年度と比べて22億円減少の42億円と、依然として厳しい状況にあります。このため、令和2年度には、行財政改革推進プログラムを改訂し、収入の確保と支出の抑制に引き続き努めるとともに、ICTなどを活用した事務事業の効率化や見直しに取り組んでまいります。 以下、令和2年度の主要施策について申し上げます。 最初に、「こども」に関する施策についてであります。 妊娠中や出産後の子育て家庭の負担を軽減するため、支援を必要とする世帯に対して、ヘルパーによる家事や育児の支援を新たに行うとともに、出産後の母子の心身のケア、育児に関する助言等を行う産後ケア事業対象期間を拡大することで、安心して子育てができる体制の充実を図ります。 待機児童ゼロを維持するため、認定こども園放課後児童クラブ施設整備を進めるほか、保育士宿舎の借り上げに係る支援の対象期間を延長するなど、保育士の確保や離職抑制に向けた取り組みを進めてまいります。 また、幼児教育・保育の無償化の対象とならない副食費について、第3子以降を対象として、国の基準を超えた市独自の免除を実施します。 市が運営する放課後児童クラブについては、質の向上を目指し、民間事業者への委託を実施します。 子どもに関する相談支援体制の充実に向けては、子ども総合相談センターのスクールソーシャルワーカーを増員するほか、市立の児童相談所については、検討会などにより専門家から意見をいただきながら、そのあり方について具体的な検討を進めてまいります。 あさひかわっ子夢応援プロジェクトについては、支援の対象を拡大することで、より多くの子どもたちの夢や希望の実現を後押ししてまいります。 教育の分野では、子どもたちに充実したICT環境を提供するため、全小中学校に高速かつ大容量の通信ネットワーク環境の整備を目指します。 学校生活において医療的ケアを必要とする児童生徒のため、看護師資格を持つ特別支援教育補助指導員を増員します。 児童の登下校時における安全対策の強化を図るため、全小学校にICタグと防犯カメラを活用した見守りシステムを導入してまいります。また、学校におけるいじめを未然に防止するため、児童会、生徒会による話し合いなど、子ども自身が主体となったいじめの防止対策に取り組んでまいります。 保護者の経済的負担の軽減を図るため、中学生に対する就学援助について、新入学用品費の単価を増額するとともに、高校等の1年生を対象とした給付型の奨学金制度を創設します。 教職員が子どもと向き合うことができる時間を確保するため、部活動指導員を増員するほか、教職員が研修を受けやすい環境づくりを進めるなど、時間外勤務縮減の取り組みを進めてまいります。 旭川大学をベースとした公立大学の設置については、令和4年度の開学及び令和6年度の新学部の設置に向けて、引き続き、学校法人旭川大学と協議するとともに、関係機関と調整しながら準備を進めてまいります。 次に、「しごと」に関する施策についてであります。 本市の基幹産業である農業については、施設園芸の生産性の向上を目指し、水稲育苗後のハウスを活用した野菜栽培や冬季の野菜栽培に取り組む農業者の支援を実施するほか、耐久性にすぐれ、機械作業に適したハウスへの更新を促進することで、農産物を安定生産できる体制づくりを支援します。 また、本年4月に開校する北海道立北の森づくり専門学院については、北海道の林業や木材産業を担う人材を育成する重要な拠点となるため、本市としても、引き続き入学者の確保も含めて支援を行ってまいります。 地場産業の振興については、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟を契機に、企業活動の支援を行うデザインプロデューサーの育成や、子どもたちデザインについて学ぶ機会の創出を進めてまいります。また、国際家具デザインフェア旭川などの開催に対する支援を通じ、家具製造等におけるデザインの高度化と製品の高付加価値化などを図るほか、旭川地場産業振興センターの地域商社機能を活用し、食品など地場産品の国内外への販路拡大に取り組んでまいります。 また、本市の農業と食品加工業の連携を図り、高齢者を対象とした市場の開拓に向け、地場農産物等を活用した食べやすい加工食品の開発などを行う企業を支援します。 全世代が活躍できる就労環境づくりを進めるため、官民が連携して実施体制を構築し、トライアルワークやAIを活用したインターンシップを実施することで、若者や女性、シニア、障害者等の多様な人材の就業や定着につなげてまいります。また、若年者の地元定着を促進するため、地元企業情報提供サイトの運営や高校生向け企業説明会等の実施、地元企業に就職した大学等の卒業生を対象とした奨学金の返済補助を継続します。 企業誘致については、引き続き、東京サテライトオフィスを窓口として、動物園通り産業団地への積極的な誘致活動を進めるとともに、トップセールスなどを通じて、本市が持つ都市機能と自然の調和、冷涼な気候、災害の少なさといった優位性をPRし、企業誘致による新たな雇用の創出を図ってまいります。 移住の促進については、昨年、官民が連携して設立した旭川移住促進協議会が中心となり、移住希望者の検討段階に合わせて仕事や住居など各種の相談に応じるとともに、移住体験ツアーや首都圏におけるPR活動を通じて本市の魅力を伝えることで、関係人口の拡大や移住者の増加を図ってまいります。 公共交通体系を維持、確保し、利用促進を図るため、鉄道利用者に対する助成などに取り組むとともに、路線バスの乗務員確保に対する補助を行うほか、旭川空港の2次交通の充実に向けた調査を実施します。 中心市街地の活性化については、土地利用の共同化や高度化等に寄与する優良建築物等の整備を行う事業者に対して、建設工事費等の一部を補助し、土地利用を促進します。 また、引き続き、旭川駅前においてゆっきリンクを中心とする冬のガーデンを実施することで、本市に滞在する観光客等に冬ならではの体験や楽しさを提供し、冬期間のにぎわいを創出してまいります。 さらに、中心市街地にeスポーツとICT人材育成の拠点となる(仮称)ICTパークを開設し、若者を初めとする多くの人々が集い、楽しみ、学べる環境を整備してまいります。 観光振興については、国内外からの観光客誘致を促進するため、東京オリンピックパラリンピックの開催に合わせ、海外観光客に向けたウエブプロモーションを強化するとともに、冬季観光の促進に向けては、カムイスキーリンクスを核とし、圏域スキー場と連携した取り組みの充実により都市型スノーリゾート地域の形成をさらに進めてまいります。また、観光資源としても注目を集めているアイヌ文化の関連施設などをめぐる観光モデルコースの開発に取り組んでまいります。 スポーツの振興については、北海道日本ハムファイターズの市町村応援大使との交流や観戦ツアーなどを実施するほか、本市を拠点とするヴォレアス北海道のPRを行うなど、プロスポーツに対する支援を通じて市民のスポーツへの関心を高めてまいります。 東京オリンピックパラリンピックの開催に当たっては、引き続き、日本代表チーム等の合宿誘致に取り組むほか、オリンピックの聖火リレーやパラリンピックの採火を通して大会を盛り上げるとともに、札幌市での競技の開催に当たり、消防、救急等の活動要員として職員を派遣するなど、大会を支えてまいります。 また、本年4月に武道館が開館する東光スポーツ公園については、球技場のもう1面にもナイター照明を整備し、競技環境や利便性の向上を図ってまいります。 さらに、パラスポーツに係る競技用品の購入や体験会を行い、障害者スポーツを推進してまいります。 国際交流の取り組みについては、ハルビン市との友好都市提携が25周年の節目を迎えるため、ハルビン市で開催される式典への参加など記念事業を実施することで、友好親善交流のさらなる推進を図ります。 次に、地域に関する施策についてであります。 地域まちづくり推進協議会においては、地域の連携を促進し、地域課題の解決に向けて、住民や団体の幅広い参画や活動の広がりを後押しするとともに、子どもの居場所づくりにつながる取り組みなどを協働で進めてまいります。地域会館の修繕や増改築、新築、解体等に係る補助制度については、会館を運営する地域のニーズに合わせ、補助率の引き上げにより支援を充実させることで、地域住民の主体的な活動の場を確保してまいります。 また、地域で子どもを見守る環境づくりを推進するため、子ども食堂や学習支援活動等の運営に対する支援を行うほか、学校と地域や家庭が力を合わせて子どもたちを育むコミュニティ・スクールを全小中学校に導入します。 自力または家族等の協力による除雪が困難な高齢者、身体障害者の世帯を対象とした住宅前道路除雪については、今シーズンから一部地区の町内会において地域住民が担い手となるモデル事業を実施しているところですが、住民同士の支え合いによる除雪体制の構築に向けて、取り組み地区のさらなる拡大を図ってまいります。 神居古潭や大雪山など、本市や周辺町の有する特徴的な地形や地質を生かし、将来的な日本ジオパーク認定とその後の継続的な資源活用を視野に、ジオパーク構想をさらに進めてまいります。 次に、誰もが暮らしやすいまちづくりについてであります。 安全、安心な暮らしを守る取り組みについては、除排雪体制の維持のため、除雪機械のオペレーター不足解消に向けた免許取得に係る費用の一部助成を継続するとともに、より効率的、効果的な除排雪を行うため、中央、永山、神楽の3地区において、除雪車両にGPS端末を整備するほか、新たな雪堆積場の整備を進めてまいります。 また、融雪槽の設置や無落雪屋根への改修などに係る工事費の一部を補助する制度の交付件数をふやし、冬期間の快適な生活を支援します。 さらに、生活環境に支障を来す空き家問題の解決及び予防を図るため、旭川市空家等対策計画の見直しに向けた実態調査を行うほか、危険性の高い空き家に対する緊急安全措置など効果的な取り組みを実施してまいります。 清掃工場を初めとする廃棄物処理施設については、最終処分場の埋め立て期間の終了を見据え、計画的に整備を進めてまいります。 会話が困難な聴覚・言語機能障害者などが安心して暮らせる環境の整備を進めるため、スマートフォン等で音声によらない緊急通報を行うことができるNet119緊急通報システムを導入します。 健康づくりについては、健康寿命の延伸に向けて、特定健診やがん検診の受診率の向上につながる取り組みを引き続き行うほか、自殺対策や社会的に孤立している方への支援を拡充するなど、心の健康に係る取り組みの充実を図ります。 市立旭川病院については、外来診療のみであった産婦人科において入院及び分娩を再開するほか、精神科等の医師を増員し、地域住民が安心して医療が受けられる体制の維持に努めてまいります。 高齢者や障害者の暮らしを支える取り組みについては、財産管理等を支援する成年後見制度に対する需要が高まっていることから、新たに法人後見に取り組む旭川市社会福祉協議会を支援します。 また、社会福祉施設における介護人材の確保や定着を図るため、介護助手を活用した労働環境の改善や、学生を雇用し、就労体験に取り組む事業者を支援するとともに、スキルアップにつながる研修を実施してまいります。 文化振興については、北海道の先住民であるアイヌ民族の文化の伝承や保存、国内外への魅力発信などを行うため、川村カ子トアイヌ記念館との協働事業など、本市独自の取り組みを進めてまいります。 また、本市ゆかりの彫刻家である中原悌二郎の偉業をたたえ、日本彫刻界の発展に寄与するために創設した中原悌二郎賞が50周年を迎えることから、記念事業を開催するとともに、歴代の受賞作品等を紹介する記念冊子を刊行します。 さらに、旭川市科学館サイパルの開館15周年を記念し、幅広い世代に人気のある恐竜をテーマとした特別展を開催することで、最新の科学に触れる機会を創出し、市民の学習意欲や知識の向上を図ります。 寄附実績が好調なふるさと納税については、決済方法を拡充することで寄附者の利便性を高めるとともに、寄附を活用したまちづくりの成果報告や返礼品を通して寄附者に本市の魅力を伝え、リピーターの増加につなげてまいります。 これらの主要施策を着実に実行していくための市役所の取り組みといたしましては、必要な人材を確保するため、職員の採用に向けたプロモーションを強化するとともに、会計年度任用職員制度を導入し、臨時・嘱託職員の処遇改善を図ってまいります。 また、国民年金の資格取得やマイナンバーカードの交付通知等の業務において、名簿照合やシステム入力などの定型的な事務作業を自動で行うRPAを導入し、事務の効率化を図ってまいります。 新庁舎については、現庁舎が抱える耐震性の不足や老朽化、狭隘化等のさまざまな課題を解消するために、建てかえに向けた取り組みを進めてまいりました。いよいよ本体工事に着手してまいりますが、来庁者にとって利用しやすく、質の高いサービスを提供することはもとより、災害時には防災拠点としての機能を発揮できるよう、令和5年度の供用開始を目指し、計画的に工事を進めてまいります。 以上、令和2年度を迎えるに当たり、市政運営における所信の一端を申し上げました。 本年、いよいよ東京オリンピックパラリンピックが開催されます。昨年は、女子柔道や女子レスリングの代表選手たちの合宿が本市で行われ、世界で活躍するトップアスリートの迫力をじかに感じるだけではなく、選手たちとの交流により、多くの子どもたちがスポーツの持つ魅力や大きな可能性を感じることができたと思っております。 東京オリンピックでは、合宿の成果を存分に発揮されることを期待するとともに、昨年、日本新記録を樹立した女子やり投げの北口選手など、本市出身やゆかりのあるアスリートが代表に選出され、活躍されるよう期待しております。選手たちが、オリンピック・パラリンピックという大きな舞台に向けて、みずからの可能性を信じ、ひたむきに努力を重ねる姿は、私たちに目標に向かって歩み続けることの大切さを教えてくれています。 本市は、古くからのアイヌの人々の営みと開拓の歴史によって基礎が築かれ、本年、開村130年の節目を迎えます。明治18年、岩村通俊や永山武四郎らが近文山の山頂から国見を行い、上川盆地の緑豊かな自然環境や農作物の生育に適した肥沃な大地に大きな可能性を感じ、この地に北の都を置くことがふさわしいと政府に提案しました。そして、明治23年、上川郡に旭川村を含む3つの村が置かれ、屯田兵による開拓が始まり、鉄道の開通や第7師団の設置、市制の施行など、都市や経済の基盤をつくってきた先人たちの努力により、北海道で第2の都市となるまでに発展を遂げてまいりました。この地に可能性を見出し、開拓を進めた人々、まちをよりよくしたいという熱い思いを持った人々の挑戦があったからこその発展であり、私自身もこうした思いを受け継ぎ、新たな時代に向かって挑戦し続けてまいります。 私が市長就任以来、継続して実施してきたまちづくり対話集会において、本市の未来を担う若者たちとの対話を行ってまいりました。若者たちと直接顔を合わせて話し合う中で、企業の枠を超え、旭川家具を通してまちの活性化に貢献していきたいという若手家具職人の思いや、若い世代が積極的に地域活動に参加することで、世代間の交流を大切にしながら地域を盛り上げていきたいという大学生の思い、音楽やスポーツなどのさまざまなイベントを企画して旭川を元気にしたいという高校生の思いなど、その言葉の一つ一つから、まちを思う真っすぐな気持ちに勇気をもらいました。また同時に、若者らしい素直な感性や発想によって、直面する課題に正面から向き合い、本市の未来を切り開いていこうとする力強さも感じました。 変化を予測することが難しい未来にあっても、先人たちが築き上げてきた都市機能や生産基盤、恵まれた自然環境などを大切に活用しながら、新しい技術やシステム、考え方も柔軟に取り入れ、時代の変化に対応していくことで、安全、安心な暮らしを守り、新たな魅力をつくり上げていかなければなりません。 私は、未来を担う若者たちはもとより、あらゆる世代の市民との対話により、本市が持つ可能性やさまざまな分野における新しい視点を共有し、市政運営に生かすことで、この責務を果たしていくことができると確信しております。 子どもたちが生き生きと育ち、多様な人材が活躍し、安心して生きがいを持って暮らせる地域社会を市民とともにつくり上げていくため、課題に向き合い、変化を恐れず、よりよいまちづくりを進め、先人たちから受け継いだ北北海道の拠点都市旭川をしっかりと次代へ引き継いでいく決意であります。 結びに際し、市民の皆様と議員各位の御健勝と御活躍をお祈り申し上げますとともに、市政に対する一層の御支援と御協力をお願い申し上げ、令和2年度の市政方針といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) 次に、教育行政の方針について、教育長の説明を求めます。 黒蕨教育長。 ◎教育長(黒蕨真一) (登壇) おはようございます。 旭川市教育行政方針を申し上げます。 令和という新しい時代を迎え、国においては、誰もがAI等の技術革新などの急速な変化を前向きに受けとめ、豊かな創造性を備え、持続可能な社会のつくり手として、予測不可能な未来を自立的に生き、社会の形成に参画することが重要であるとしています。また、地域社会においては、住民主体で地域固有の魅力や特色を改めて見詰め直し、その維持、発展に取り組むことが期待されています。 教育委員会といたしましては、こうした動向を踏まえ、「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」を基本方針とし、子どもたちがこれからの社会を自立して生きていくことができるよう、また、誰もが生涯学び続け、社会で活躍することができるよう、教育行政を推進してまいります。 また、新型コロナウイルス感染症につきましては、引き続き、強い危機意識を持ち、国や北海道と緊密に連携し、保護者など市民の皆様の御協力をいただきながら、学校等と一体となって迅速に対応してまいります。 以下、学校教育、社会教育の順に、教育行政推進の重点的な取り組みについて申し上げます。 初めに、学校教育についてであります。 子どもたちがふるさと旭川への愛着と誇りを持ち、それぞれの夢や目標の実現に向けて、生きる力を育み、未来へと羽ばたくことができるよう、安全で安心な教育環境を整備するとともに、学校、家庭、地域の連携、協働を推進し、豊かな学びの実現に取り組んでまいります。 令和2年度におきましては、第2期旭川市学校教育基本計画に基づき、3つの重点的な取り組みを進めてまいります。 重点的な取り組みの1つ目は、子どもたちに未来を生き抜く力を育むであります。 子どもたちに確かな学力、豊かな心、健やかな体をバランスよく育むため、児童生徒一人一人に応じた学びを進めるとともに、協調性や創造性を育むことが求められています。 確かな学力の育成につきましては、各学校の組織的で計画的な取り組みの支援に努めるとともに、児童生徒個々の学習の状況に対応するため、オンラインサービスを活用した学習支援を促進してまいります。 また、全小中学校に高速かつ大容量の通信ネットワーク環境を整備し、令和5年度までに、児童生徒1人1台の端末整備を、順次、進めてまいります。 少人数学級編制につきましては、北海道教育委員会の取り組みなども踏まえながら、引き続き、小学校低・中学年を対象に国の基準より少ない人数での学級編制を行ってまいります。 英語教育につきましては、ALT及び小学校外国語活動サポーターの派遣や、イングリッシュ・チャレンジ教室、インターネット電話による海外児童生徒との交流学習に取り組みます。また、小中学校の教員を対象に英語力向上のための研修会を実施してまいります。 情報教育につきましては、外部の専門家等による出前授業やロボット型教育用教材等を活用したプログラミング学習を実施し、児童生徒の情報活用能力の育成に取り組んでまいります。また、子どもたちがICTを適切かつ安全に活用できるよう、情報モラルに関する指導の徹底を図ってまいります。 豊かな心の育成につきましては、道徳教育の充実を図るため、引き続き、道徳科研修会を開催し、支援に努めるとともに、関係機関等と連携し、児童生徒が命の大切さや思いやりについて考えを深める取り組みを充実してまいります。また、児童生徒の豊かな感性を育み、情操を培うため、ミュージカルやオーケストラの演奏会など、すぐれた文化芸術に直接触れる機会を提供してまいります。 いじめの問題への対応につきましては、旭川市いじめ防止基本方針に基づき、学校や家庭、関係機関等と連携し、未然防止や早期対応の取り組みを進めてまいります。また、これまで、中学生がいじめの問題等について協議してきた生活・学習Actサミットの参加対象を全小中学校に拡大するほか、先進事例の調査研究やICTを活用し、生徒会で各中学校の取り組みを共有するなど、児童生徒が主体となった取り組みを支援してまいります。 不登校への対応につきましては、各学校において教員やスクールカウンセラーによる教育相談の充実を図り、未然防止や早期対応・解消に努めるとともに、適応指導教室、ゆっくらすにおける指導、支援や、関係機関等と連携した取り組みを行ってまいります。 健やかな体の育成につきましては、体育実技に係る映像資料を作成し、体育授業や体力づくりの取り組みを充実するとともに、各学校のオリンピック・パラリンピック教育の取り組みを支援してまいります。 本年1月から供用を開始しました東旭川学校給食センターにつきましては、新年度から中学校5校を加え、安全、安心でおいしい給食の提供に努めるとともに、地域の食育の拠点機能を果たすよう取り組んでまいります。また、地元産の食材を給食に積極的に取り入れ、生産者との交流の機会を設けることにより、郷土の旬や地元の農業への関心を高めるなど地産地消の取り組みを推進してまいります。 ふるさと旭川の特徴を生かした教育につきましては、各学校において、本市の社会教育施設などの教育資源を効果的に活用した学習活動に取り組むよう支援してまいります。 特別支援教育につきましては、一人一人の教育的ニーズに応じた指導、支援の充実に努めるとともに、医療的ケアを必要とする児童生徒に対応するため、看護師資格を有する補助指導員を増員いたします。 重点的な取り組みの2つ目は、子どもたちの学びの環境を整えるであります。 自然災害や事故等から子どもたちを守るとともに、教育の機会均等を図り、子どもたちにとって安全、安心で生き生きと学ぶことができる環境づくりが求められています。 登下校の安全対策につきましては、引き続き、関係機関、地域と連携した通学路の合同点検を実施するとともに、ICタグ及び防犯カメラを活用した登下校見守りシステムを全小学校に導入してまいります。また、児童生徒の危機対応能力の育成に向け、防犯や防災に関する訓練等を実施してまいります。 学校施設の整備につきましては、来年1月の供用開始に向け、東栄小学校の2期目の増改築工事を行うほか、千代田小学校の実施設計、豊岡小学校の基本設計、永山西小学校の耐力度調査にそれぞれ着手し、学校の耐震化を着実に推進してまいります。また、アスベスト含有断熱材が使用されている煙突の改修工事に継続して取り組み、安心して使用できる施設の整備を図ってまいります。 就学援助につきましては、中学校の新入学用品費の支給単価を増額するとともに、支給時期を早め、保護者のさらなる負担軽減を図るほか、生活保護基準の見直しによる影響が及ばないよう、必要な制度改正を行ってまいります。また、引き続き全保護者への制度の周知に努めてまいります。 児童生徒のよりよい教育環境の整備のため、旭川市立小・中学校適正配置計画に基づき、保護者や地域住民と意見交換を行い、小中学校の統合や通学区域の見直しに取り組んでまいります。 重点的な取り組みの3つ目は、子どもたちをともに育て豊かな学びをつくるであります。 子どもたちの豊かな学びや成長には、教職員がより子どもと向き合うことができる環境づくりを進めるとともに、学校はもとより、家庭や地域が教育の場として機能を発揮することが求められています。 学校における働き方改革の推進に向けましては、引き続き、スクールサポートスタッフ等の専門スタッフの活用を図るとともに、部活動指導員を増員するほか、ICTを活用した校務支援やオンデマンド研修を進め、時間外勤務縮減の促進に取り組んでまいります。 教職員の服務規律の保持につきましては、教職員一人一人が教育公務員としての責務と立場を厳に自覚し、学校教育に対する信頼を損なうことがないよう、より一層の危機感を持って指導の徹底を図り、服務規律の保持に努めてまいります。 コミュニティ・スクールにつきましては、全小中学校に導入し、公民館等と連携しながら、学校と地域が力を合わせ、子どもたちの成長を支える体制づくりを着実に進めてまいります。 次に、社会教育についてであります。 市民一人一人が地域の魅力を実感し、郷土に愛着を持ち、主体的に学び、人と人とのきずなを深め、心豊かに暮らすことができるよう、学びの機会の充実と文化芸術活動の支援を図るとともに、学習成果を地域に還元できる環境づくりを推進してまいります。 令和2年度におきましては、旭川市社会教育基本計画及び旭川市文化芸術振興基本計画に基づき、5つの重点的な取り組みを進めてまいります。 重点的な取り組みの1つ目は、市民一人一人の主体的な学びの機会の充実であります。 市民みずからが、生涯学習の場を広く選択できるよう、生涯学習に関する情報や講座等を掲載した生涯学習ポータルサイト、まなびネットあさひかわのさらなる利用促進に努めてまいります。また、市民の学習活動への関心を高め、みずからの成果を発表する場であり、第30回目を迎える生涯学習フェア、まなびピアあさひかわを引き続き開催してまいります。 ジオパーク構想につきましては、構成する周辺自治体とのネットワークを強化し、引き続き、住民参加型の活動や調査研究を行うなど、関係団体や住民とともにこれからの地域の目指す姿について考え、将来的な日本ジオパークの認定に向け、持続可能な地域づくりにつなげるよう取り組んでまいります。 科学館におきましては、開館15周年事業として、近年多くの方々が関心を寄せている恐竜をテーマに、その進化や絶滅、現代の生態系とのつながりを学べる特別展を開催し、最新の科学を学ぶ機会を提供してまいります。 重点的な取り組みの2つ目は、市民の学びを支える環境の整備であります。 中央図書館におきましては、市内の小中学校の夏・冬休み期間に、休館日である月曜日を試行的に開館しており、今後も継続して、子どもたちにとって利用しやすい図書館を目指し、読書環境の充実を図ってまいります。 市民文化会館につきましては、整備等の方向性について引き続き慎重に検討を進めてまいります。 重点的な取り組みの3つ目は、地域における学びの循環であります。 旭川市シニア大学では、学習課程を効率よく学び、卒業後に、その学習成果を多くの機会で生かし、地域で継続的に活躍できるよう、大学院までの6年制カリキュラムを見直し、令和2年度から、順次、大学4年制に移行してまいります。 これまで、成人の日に開催してまいりました成人を祝うつどいにつきましては、開催日を成人の日の前日の日曜日に変更することで、遠方からの参加者などへの利便を図ってまいります。また、令和4年度から、成年年齢が18歳に引き下げられることに伴い、参加者の対象年齢や開催方法につきまして、国や他の自治体の動きを注視しながら検討してまいります。 公民館におきましては、学校や地域団体と連携しながら事業を行っていくなど、地域の身近な施設として学習環境の整備に努めてまいります。また、他の市有施設も含め、これからの地域における社会教育活動に資する施設のあり方についても検討してまいります。 子ども読書活動推進計画につきましては、第3次計画が5年を経過することから、この計画の基本理念である、全ての子どもが、いつでもどこでも自分から読書に親しむことができる環境をつくるを継承しながら、新たな課題を整理し、第4次計画を策定してまいります。 重点的な取り組みの4つ目は、市民の心を豊かにする文化芸術活動の充実であります。 市民の文化芸術活動を支援する取り組みとして、コンサートや展覧会などの事業に対する支援や、活動の成果を発表する旭川市民ギャラリーの運営などを今後も引き続き行い、市民の文化芸術活動の充実に努めてまいります。 市民文化会館や大雪クリスタルホールにおきましては、幅広い世代を対象に質の高い舞台芸術を鑑賞できる公演や文化芸術のすばらしさを体験できる機会の提供など、魅力ある自主文化事業を実施してまいります。 彫刻美術館におきましては、中原悌二郎賞が50周年を迎えることから、記念事業を開催し、中原悌二郎賞のこれまでを振り返り、認知度を高める機会とするほか、自主事業を通じて彫刻鑑賞機会の充実を図るなど、彫刻のまちとしての魅力の発信に努めてまいります。 重点的な取り組みの5つ目は、郷土文化の保存・活用と郷土愛の育成であります。 昨年制定されたアイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律に基づく国の交付金などを活用し、市長部局と連携しながら、アイヌ文化を生かすまちづくりを推進する事業に取り組んでまいります。 民間のアイヌ文化施設につきましては、整備計画の検討を進め、協働事業を行うなど、アイヌ文化の保存と継承に関する理解の促進に努めるとともに、産業や観光の振興、地域の活性化につなげてまいります。 博物館におきましては、アイヌ文化に親しむ日の開催、市内の高校の郷土研究部と連携した研究発表などを実施してまいります。 また、開村130年を記念し、旭川の歩みを振り返る企画展を開催するとともに、彫刻美術館や博物館など社会教育施設を活用した郷土の歴史、文化に対する学習活動をより充実させてまいります。 本市発祥の工芸であります優佳良織につきましては、その技術を保存、伝承するための支援を引き続き行ってまいります。 旧宮北邸とその土地につきましては、歴史的な建造物として、国から長期にわたり借り受け、維持管理を行ってまいりましたが、令和2年度中に取得に向けて取り組みを進めてまいります。 以上、教育行政推進の重点的な取り組みについて申し上げました。 平成から令和に変わり、人生100年時代、ソサエティ5.0時代の到来が予測されており、今後はSDGsの視点を踏まえた豊かで活力ある持続可能な社会をつくることが求められています。新しい時代を切り開く原動力となるのは人づくりであり、子どもから高齢者まで全ての市民が笑顔で元気に心豊かに暮らしていくため、教育が果たす役割は一層重要となってまいります。 教育委員会といたしましては、市長部局や地域社会と連携しながら、学校教育部と社会教育部が両輪となり、たくましく未来を開く人材の育成を目指し、教育行政を全力で推進してまいります。 市民並びに議員の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げ、教育行政方針といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) 次に、議案第34号ないし議案第44号の「令和2年度旭川市各会計予算」の以上11件について、提出者の説明を求めます。 表副市長。 ◎副市長(表憲章) (登壇) 議案第34号から議案第44号の令和2年度旭川市各会計予算について御説明申し上げます。 令和2年度旭川市各会計予算につきましては、地方交付税と臨時財政対策債を合わせた実質的な交付税の増収を見込む一方、市税の減少などにより、依然として財政調整基金を取り崩す厳しい財政状況の中、第8次総合計画で目指す都市像の実現に向け、「こども 生き生き 未来づくり」「しごと 活き活き 賑わいづくり」「地域 いきいき 温もりづくり」の3つの重点テーマに沿った事業に重点的に財源を配分するなど、将来のまちづくりに向けた施策が展開できるよう編成したところであります。 令和2年度の予算規模は、一般会計が1千552億3千万円、特別会計が1千200億2千989万2千円、総額で2千752億5千989万2千円となったところであります。令和元年度予算との比較では、それぞれ一般会計が1.2%の減、特別会計が3.4%の増、総額で0.8%の増となっております。 以下、各会計予算について、順次、御説明申し上げます。 一般会計予算については、商工費や土木費、教育費の減により、令和元年度予算と比べて18億4千万円の減となっております。 歳出の概要について、各款ごとに御説明申し上げます。 1款 議会費については、令和元年度と比べて591万8千円減の4億6千343万7千円を計上しております。 2款 総務費については、ふるさと納税推進費の増等により、9億1千900万4千円増の66億1千209万2千円を計上しております。主な事業としては、地域会館建設費等補助金、庁舎整備推進費、高等教育機関設置準備費等であります。 3款 民生費につきましては、子どものための教育・保育給付費の増等により、17億7千472万円増の716億9千694万5千円を計上しております。主な事業としては、高齢者等除雪支援事業費、実費徴収補足給付費、産前・産後ヘルパー事業費等であります。 4款 衛生費については、病院事業会計補助金の増等により、3億2千924万円増の91億9千889万8千円を計上しております。主な事業としては、地域木質バイオマス利活用促進事業費、缶・びん等資源物中間処理施設整備費等であります。 5款 労働費については、1千198万4千円増の1億710万9千円を計上しております。主な事業としては、旭川圏トライアルワーク連携支援費等であります。 6款 農林水産業費については、森林整備基金積立金の増等により、1億5千370万6千円増の16億8千998万7千円を計上しております。主な事業としては、新規就農確保・育成対策費、強い園芸産地づくり支援費、森林整備対策費等であります。 7款 商工費については、一般財団法人旭川産業創造プラザ貸付金の減等により、10億6千416万7千円減の59億9千152万7千円を計上しております。主な事業としては、ICTパーク(仮称)運営費、デザイン推進事業費等であります。 8款 土木費については、市営住宅整備費の減等により、20億3千907万6千円減の152億887万8千円を計上しております。主な事業としては、住宅雪対策費、除雪費、空港整備費等であります。 9款 消防費については、分団詰所改築費の減等により、5千342万8千円減の7億6千39万円を計上しております。主な事業としては、東京オリンピック競技大会消防・救急体制整備費、消防自動車整備費等であります。 10款 教育費については、東旭川学校給食共同調理所改築費の減等により、11億1千188万7千円減の82億8千789万4千円を計上しております。主な事業としては、特別支援教育推進費、アイヌ施策推進費、科学館特別展開催費等であります。 11款 災害復旧費については、5万円増の6千30万円を計上しております。 12款 公債費については、長期債元金の減等により、9億422万8千円減の172億7千254万3千円を、13款 職員費については、給与及び費用弁償の増等により、1億5千万円増の178億3千万円を、14款 予備費については、令和元年度と同額の5千万円をそれぞれ計上したところであります。 次に、歳入の主なものについて御説明申し上げます。 1款 市税については、法人市民税の減等により、令和元年度予算と比べて2億円減の400億円を計上しております。 4款 環境性能割交付金については、5千100万円増の1億100万円を計上しております。 5款 国有提供施設等所在市町村助成交付金については、令和元年度と同額の2億6千万円を計上しております。 6款 地方特例交付金については、1億5千900万円減の2億5千700万円を計上しております。 7款 地方交付税については、8億7千600万円増の327億3千900万円を計上しております。 9款 地方譲与税については、4千446万1千円増の14億8千146万1千円を計上しております。 13款 法人事業税交付金については、新設したものであり、1億円を計上しております。 14款 地方消費税交付金については、4億6千万円増の71億6千500万円を計上しております。 15款 分担金及び負担金については、保育料負担金の減等により、9千252万8千円減の4億2千327万6千円を計上しております。 16款 使用料及び手数料については、空港使用料の減等により、5千271万1千円減の35億1千40万円を計上しております。 17款 国庫支出金については、児童福祉費負担金の増等により、5億2千431万8千円増の340億8千143万8千円を計上しております。 18款 道支出金については、児童福祉費負担金の増等により、6億2千538万9千円増の115億577万1千円を計上しております。 19款 財産収入については、土地建物売払収入の増等により、5億8千974万4千円増の9億2千350万7千円を計上しております。 20款 寄附金については、一般寄附金の増等により、5億1千49万8千円増の8億3千850万3千円を計上しております。 21款 繰入金については、財政調整基金繰入金の減等により、6億2千724万1千円減の12億3千936万3千円を計上しております。 23款 諸収入については、商工費貸付金元利収入の減等により、14億1千318万円減の92億6千753万円を計上しております。 24款 市債については、学校教育施設等整備事業債の減等により、28億7千310万円減の110億4千990万円を計上しております。 次に、債務負担行為及び地方債については、それぞれ予算書の第2表、第3表で定めようとするものであります。 また、一時借入金については、借り入れの最高額を200億円と定めようとするものであります。 以上、一般会計予算について御説明申し上げました。 次に、各特別会計予算の概要について御説明申し上げます。 国民健康保険事業特別会計については、令和元年度予算と比べて2千446万9千円減の360億5千201万円を計上しております。 動物園事業特別会計については、5億4千526万3千円増の18億4千520万3千円を計上しております。 公共駐車場事業特別会計については、330万3千円減の8千593万4千円を計上しております。 育英事業特別会計については、7千425万3千円増の1億7千127万6千円を計上しております。 介護保険事業特別会計については、10億7千341万5千円増の358億9千825万7千円を計上しております。 母子福祉資金等貸付事業特別会計については、381万8千円減の1億9千359万5千円を計上しております。 後期高齢者医療事業特別会計については、8千468万5千円増の53億5千215万円を計上しております。 水道事業会計については、令和2年度の業務予定量として、給水戸数16万7千881戸、年間総給水量3千370万1千856立方メートルなどを見込んでおります。収益的収支については、水道事業収益が4千105万7千円増の61億5千621万4千円、水道事業費用が398万8千円減の56億7千695万3千円、また、資本的収支については、資本的収入が3億91万2千円増の18億1千383万2千円、資本的支出が3億9千119万円増の54億8千153万4千円を計上しております。 下水道事業会計については、令和2年度の業務予定量として、排水戸数16万1千931戸、年間総処理水量4千959万5千400立方メートルなどを見込んでおります。収益的収支については、下水道事業収益が383万6千円増の93億5千978万4千円、下水道事業費用が2億6千960万9千円増の88億9千374万8千円、また、資本的収支については、資本的収入が17億8千724万8千円増の39億2千499万9千円、資本的支出が15億8千967万円増の73億279万3千円を計上しております。 病院事業会計については、令和2年度の業務予定量として、入院患者数12万3千5人、外来患者数23万6千439人などを見込んでおります。収益的収支については、病院事業収益が1億8千176万1千円減の119億2千434万4千円、病院事業費用が2千45万9千円減の116億206万4千円、また、資本的収支については、資本的収入が1億4千815万8千円増の11億3千194万4千円、資本的支出が7千190万8千円増の14億7千437万5千円を計上しております。 このほか、3企業会計いずれも、関係する条文等についてそれぞれ定めようとするものであります。 以上、令和2年度旭川市各会計予算の概要について御説明申し上げました。 よろしく御審議の上、議決いただきますようお願い申し上げます。(降壇) ○議長(安田佳正) 次に、議案第45号ないし議案第68号の以上24件について、議案番号の順序に従い、順次、提出者の説明を求めます。 佐藤総合政策部長。 ◎総合政策部長(佐藤幸輝) 議案第45号、旭川市特別会計条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本件は、旭川圏都市計画事業旭川駅周辺土地区画整理事業が終了することに伴い、今年度をもちまして、駅周辺開発事業特別会計を廃止するため、旭川市特別会計条例の一部を改正しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 菅野地域振興部長。 ◎地域振興部長(菅野直行) 議案第46号、旭川圏都市計画事業旭川周辺土地区画整理事業施行条例及び旭川市駅周辺土地区画整理事業償還基金条例を廃止する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本件につきましては、平成8年度から実施してまいりました旭川圏都市計画事業旭川駅周辺土地区画整理事業につきまして、本年度末をもって事業を終了することに伴い、当事業の施行条例及び償還基金条例を廃止するものでございます。 なお、この条例は、令和2年4月1日を施行日としてございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 野﨑総務部長。 ◎総務部長(野﨑幸宏) 議案第47号から議案第51号までの5件につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 議案第47号、旭川市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、会計年度任用職員に係る具体的な補償基礎額の算定方法を常勤職員の公務災害補償に係る平均給与額の例によることとしようとするものでございます。 議案第48号、旭川市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和2年度における市長、副市長、教育長及び常勤の監査委員の給料月額の特例を、議案第49号、旭川市公営企業の管理者の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、同年度における水道事業管理者及び病院事業管理者の給料月額の特例をそれぞれ定めようとするものでございます。 議案第50号、旭川市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、住民基本台帳法の一部改正に伴い、住民票及び戸籍の附票に関する除票に係る記載事項に関する証明手数料及び写しの交付手数料の追加を、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、通知カードの再交付に係る手数料の廃止を、建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令等の一部改正に伴い、低炭素建築物新築等計画及び建築物エネルギー消費性能向上計画の認定及び変更並びに建築物エネルギー消費性能基準適合認定の申請を行う場合の手数料に係る規定を整備しようとするものでございます。 議案第51号、旭川市水道事業等及び下水道事業の設置等に関する条例及び旭川市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方自治法の一部改正に伴い、引用条項を整備しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 吉野消防長。 ◎消防長(吉野良一) 議案第52号、旭川市火災予防条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案につきましては、建築基準法施行令の一部改正に伴い、同条例において引用する条項の整備を行おうとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。
    ○議長(安田佳正) 稲田福祉保険部長。 ◎福祉保険部長(稲田俊幸) 議案第53号、旭川市無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案は、無料低額宿泊所における利用者への適切な支援環境を確保するため、社会福祉法の一部が改正され、その設備及び運営に関する基準については、省令で定める基準に基づき、自治体が条例で定めることとされたことに伴い、本市において必要な基準を定めるため、条例を制定しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 金澤保険制度担当部長。 ◎福祉保険部保険制度担当部長(金澤匡貢) 議案第54号、旭川市国民健康保険条例等の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案は、医療分保険料の賦課限度額を58万円から61万円に、低所得者に対する保険料の軽減所得基準額の算定における被保険者数に応じた加算額を、5割軽減の場合にあっては28万円から28万5千円に、2割軽減の場合にあっては51万円から52万円に引き上げようとするもの、また、都道府県単位化に伴い、保険料が急増する低所得者に対する激変緩和措置として、40歳から64歳までの被保険者1人につき減免する額を2千500円から2千円へ引き下げようとするものであります。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 赤岡副市長。 ◎副市長(赤岡昌弘) 議案第55号、議案第56号及び議案第57号の以上3件につきまして、順次、提案理由を御説明申し上げます。 議案第55号、旭川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、放課後児童支援員の資格要件に関しまして、国の基準による経過措置が令和2年3月31日に終了することに伴い、放課後児童支援員を確保する際に、一定の要件を満たした者について支援員とみなすことができる旨を定めようとするものでございます。 次に、議案第56号、旭川市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、国の基準の改正に伴い、幼保連携型認定こども園に配置すべき職員の員数に算入できる資格要件の特例期限を延長しようとするものでございます。 次に、議案第57号、旭川市愛育センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、現在、障害の種別に分けた3施設で構成されています愛育センターを、より子どもの特性に応じた療育を提供できるよう、1つの施設に組織変更しようとするものでございます。 いずれも、施行日につきましては、令和2年4月1日からとしております。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(安田佳正) 表副市長。 ◎副市長(表憲章) 議案第58号及び議案第59号につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 初めに、議案第58号、旭川市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正に伴い、動物の愛護及び管理に関する事務を行う動物愛護管理担当職員の設置が義務づけられましたことから、当該職員に係る規定を整備するほか、その他所要の規定の整備を行おうとするものでございます。 施行日につきましては、法の施行期日と同じく、令和2年6月1日としております。 次に、議案第59号、旭川市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定につきましては、これまで、本市が条例で定めてきた食品を取り扱う事業者が、公衆衛生法上講ずべき措置に関する基準について、食品衛生法等の一部改正に伴い、今後は、厚生労働省令により、直接、事業者へ適用されることとなるため、必要な措置の基準となる規定を整備するほか、その他、所要の規定の整備を行おうとするものでございます。 施行日につきましては、法の施行期日と同じく、令和2年6月1日としております。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(安田佳正) 三宅観光スポーツ交流部長。 ◎観光スポーツ交流部長(三宅智彦) 議案第60号、旭川市スポーツ推進条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。 この条例は、本市のスポーツの推進に関し、基本理念を定め、市の責務並びに市民、スポーツ団体及び事業者の役割を明らかにするとともに、スポーツの推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、その施策を総合的かつ計画的に推進し、健全な市民生活の形成及び活力ある地域社会の実現に寄与することを目的として定めようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 新野農政部長。 ◎農政部長(新野康二) 議案第61号、旭川市21世紀の森施設条例等の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案は、令和2年4月1日から有料となります21世紀の森の湯及びパークゴルフ場についての使用の承認手続等について、条例等の一部を改正するものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 大鷹社会教育部長。 ◎社会教育部長(大鷹明) 議案第62号、旭川市公民館条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本件は、旭川市立旭川第2小学校を廃止することに伴い、同校に併設されている東旭川公民館旭正分館を廃止することについて、条例の一部を改正しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 太田建築部長。 ◎建築部長(太田誠二) 議案第63号、旭川市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本件は、国が定める屋外広告物条例ガイドラインの改正に伴い、本市における屋外広告物のさらなる安全性の向上を図るため、規定の整備を行うものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 熊谷土木部長。 ◎土木部長(熊谷好規) 議案第64号、旭川市都市公園条例等の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案につきましては、東光スポーツ公園におきまして、本年4月から武道館を供用開始することに伴い、当該施設の使用料を設定する等のために、旭川市都市公園条例等の一部を改正しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 浅利病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 議案第65号、市立旭川病院看護師等奨学金貸付条例の制定につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 近年、市立旭川病院において看護師の確保が難しい状況の中、将来、当院において看護師等として勤務しようとする者に対し、奨学資金の貸し付けを行うことにより、看護師等の安定的な確保を図ろうとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 高橋監査事務局長。 ◎監査事務局長(高橋いづみ) 議案第66号、包括外部監査契約の締結につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 本案は、地方自治法第252条の36第1項の規定に基づき、包括外部監査契約の締結に関し、議会の議決を得ようとするものでございます。 契約の内容といたしましては、包括外部監査契約に基づく監査及び監査の結果に関する報告を受けるため、令和2年4月1日から、1千222万円を上限とする額で、公認会計士中島幹雄氏と契約を締結しようとするものであります。 よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 熊谷土木部長。 ◎土木部長(熊谷好規) 議案第67号、市道路線の廃止について及び議案第68号、市道路線の認定についての2つの議案につきまして、関連がございますので、一括して提案理由を御説明申し上げます。 市道の廃止、認定につきましては、路線の統廃合及び開発行為による帰属等により2路線3.14キロメートルを廃止し、9路線3.39キロメートルを認定しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) 以上で、提出者の説明を終わります。 したがいまして、これより各号議案に対する質疑に入る順序となるわけでありますが、議事運営の都合により、この場合、代表質問並びに質疑は後日に譲ることにいたします。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ここで、お諮りいたします。 本定例会は、議案調査等のため、明2月28日から3月8日までの10日間、休会することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、明2月28日から3月8日までの10日間、休会することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 本日の会議は、以上で終わりたいと思います。 なお、3月9日、本日に引き続き午前10時から会議を開きますので、定刻までに御参集を願います。 3月9日の議事日程は、本日の続行であります。 それでは、本日の会議は、これをもって散会いたします。――――――――――――――――――――――           散会 午前11時47分...